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赤ちゃん(秘)泣きやむ技
第1028回 2010年4月3日


 長年に渡り少子化が進んできた日本。しかし、少子化対策の効果なのか、2006年からは3年連続で出生率が上昇!そこで今回は、街でママたちに聞いた、赤ちゃんの疑問を解明します!

疑問その① 赤ちゃんはなぜ夜泣きをする?
 夜泣きは、子育てママなら誰もが抱えるお悩み。しかし、なぜ赤ちゃんは夜泣きをするのでしょう?その謎を探るため、生後5ヶ月の赤ちゃんの寝室にカメラを設置して、朝まで様子を観察してみると…数時間おきに赤ちゃんは夜泣きをし、その都度あやすお母さんは、熟睡できずかなりお疲れの様子。実は、赤ちゃんは大人よりも眠りが浅く、夢や空腹などちょっとした刺激で目を覚ましてしまうのです。赤ちゃんを泣き止ませるには、おんぶや抱っこをしながらリズムをとってあやす方法がお馴染みですが、実際に効果はあるのでしょうか?そこでこんな実験!授乳後、満腹になった赤ちゃんを、決まったテンポであやしてもらい、眠るまでの時間を計ります。まずは1分間に30回のテンポであやすと…赤ちゃんは8分48秒で夢の中へ。リズムを取ってあやす方法は本当に効果があるようです。そして2時間後、再び満腹になった赤ちゃんを、1分間に60回のテンポであやしてもらうと…なんと3分34秒で眠ったのです!さらに2時間後、今度は1分間に120回のテンポに挑戦!しかし、10分以上あやしても眠りませんでした。他の赤ちゃんでも実験した結果、一番早く眠ったのは60回のテンポ。実は、赤ちゃんはお母さんの胎内で軽く揺れている状態にあり、その振動はお母さんの心拍数に近い1分間に60回前後のテンポなので、赤ちゃんは安心して眠ると考えられています。では、このリズムは大人にも有効なのでしょうか?そこで、満腹後に読書し、いつでも寝られる状態になった男性に特製ベッドへ入ってもらい、1分間に60回のテンポで揺らし続けてみると…眠るどころか動きに酔ってしまい、1時間たっても眠りにつけませんでした。専門家によると、赤ちゃんは平衡感覚が未発達のため、揺れにも酔わず眠れるそうです。

所さんのポイント
ポイント1
赤ちゃんは、お母さんの心拍数に近い、1分間に60回ほどのテンポであやすと早く眠りにつくのだ!

疑問その② 赤ちゃんにはどんな子守唄がいい?
ハードロックを聞き、1分7秒で眠る赤ちゃん  お店で売られている、赤ちゃんを眠りに誘う音楽CD。でも、どんな音楽を聴けばすぐに眠るのでしょうか?そこで実験!赤ちゃんにクラシック、演歌、ハードロックの3曲を同じボリュームで聞かせて、眠るまでの時間を計ります。まずはクラシック曲、ショパンのノクターンを聞かせると…5分10秒で眠りました。2時間後、今度は演歌の「津軽海峡冬景色」を聞かせると、2分33秒で眠りにつき、さらに2時間後、KISSのハードロックを聞かせると…なんと1分7秒でぐっすり眠ってしまったのです!
 専門家によると、この原因は音楽の種類ではなく音の大きさにあると言います。確かに、3曲ともボリュームの目盛りは同じでしたが、実際に聞こえる音の大きさを測定してみると、クラッシックは70dB、演歌は80dB前後だったのに対し、ハードロックは90dB以上と、パチンコ店並の騒がしさだったのです。試しに赤ちゃんにクラシックを大音量で聞かせてみると、1分50秒という早さで眠ってしまいました。専門家によると、赤ちゃんは騒がしい音楽など、理解できない音や状況を遮断するために、早く眠ったと考えられるそうです。しかし、大音量は耳に悪影響を及ぼす恐れがあるため、決して真似はしないでください。では、なぜ静かな子守歌で赤ちゃんは眠るのでしょう?実は、一般的な子守歌のテンポは1分間におよそ80回というテンポで、先程実験した一番寝やすい60回に近く、お母さんはそのテンポで歌い、寝かしつけているのです。つまり子守歌は、お母さんのためにあると言えるのですね。

疑問その③ なぜ赤ちゃん言葉を使う?
上唇を舐められない赤ちゃん、一人目「×」  部屋に赤ちゃんとお母さんの2人きりになってもらって観察してみると…お水を「おみじゅ」、スプーンを「シュプーン」など、大人には伝わりにくい赤ちゃん言葉がたくさん飛び出しました。専門家によると、赤ちゃんは、まだ舌やアゴがきちんと使えていないから、このような話し方になるんだとか。試しに、2〜3歳の子供3人の唇の上に大好きなチョコを塗り、それを舌で舐めてもらうと…3人とも舌をうまく上唇に近づけることができず、チョコがとれませんでした。
 そこで今度は街行く大人の方々に、あめ玉を舌の上にのせ、舌がうまく使えない赤ちゃんと同じ状況にして50音を発音してもらうと…皆さんは赤ちゃん言葉のようになり、特に「さ行」と「ら行」がうまく発音できませんでした。個人差はありますが、赤ちゃんは成長と共に発音できる行数が増え、4〜5歳で「さ行」と「ら行」が言えるようになるそうです。さらに、赤ちゃん言葉といえば、「ブーブー」や「ワンワン」などの繰り返し言葉も多いですよね。これは無意識に繰り返すことで、言葉を覚える訓練をしているそうです。

所さんのポイント
ポイント2
赤ちゃんは、舌やアゴが上手く使えないので、赤ちゃん言葉になってしまうのだ!




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